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外環道と税の使い方 見て歩き交流会

 青空とまぶしい陽光にめぐまれた4月1日、恒例の見て歩き交流会に11名が参加。巨大な「外環道」建設の現場をじっくり見て回りました。

何のため?工事で死者も

 二子玉川からバスに乗り、『永安寺前』で降り少し歩くと、工事現場の高い壁と、緑色のパイプが、多摩堤通りをまたいでいるのが見えてきて、玉川支部の会員さんが説明。――「工事現場で使う電気を流すための、重い電気ケーブルがパイプに通っている。そのために橋梁をつくって道路の上に通している。それだけ電気を使うってことだよね」
大型道路を地下深くに作る「外環道」計画は総工費1・6兆円の約8割は税金で。宇奈根・鎌田では、東名高速と交差させる工事もあり、大きな重機と、住宅や工場が、となり合っています。

 野川沿いまで行くと、巨大なクレーンと白いパイプが何本も。――「地下トンネルを掘った土砂は、縦坑を上がってこのパイプでこっちに渡して、ダンプが積み込んで出て行く。どこ行くか?知らないよ。」
 道路会社が立てた大きな看板には「ゼロ災害」宣言が掲げられていましたが――「ゼロって言うけど、落下したり挟まれたりして、もう作業員が亡くなっているんだよね。そういうことはあまり知らされていない。安全のためって言うけど、着る物、靴、ヘルメットとか付けると、動きがとれなくなくなるんだよね。完成するまで何人亡くなる?」
 工事現場には「給油所」も作られていて、「スケールが大きすぎてびっくりしてます!」の声も。

遺跡隠し、工事続ける

 さらに野川沿いに行くと、崖が黒いカバーで覆われています。――「ここは(古墳時代の)遺跡が発掘された現場。ところが、埋め戻されたり工事されちゃって、もう雰囲気なくなっちゃった」「やっぱりきれいな水辺には、住民がいたんだね」「ご先祖さまに礼!安らかにお休みなさい」。

畑つぶして道路工事

 外環道工事のすぐ横は、畑や家が並ぶのどかかな風景が広がっていました。
 玉川支部の会員さんが説明。「畑にはネギも植えてある。こんな田園の中に、巨大なモノをつくる。場違いだよね」「ここはみんな畑やアパートがズラッとあった。こっちには会社の建物があったんだよね。それを全部買い上げていま見えてるのは工事のための仮の道路」

どうなる税金投入

 外環道は、総額が上がったり下がったり、いいかげんなんだよ。で、地上にもまた道路をつくるんだって。関連事業もある。維持費もかかる。これも税金投入でしょ」

約束とちがう

 「石原知事は『(造るのは)深さ40mもあるから、地上に影響ない』って外環道を許可した。そして国も許可した。ところが、今その約束に対して地下にかかる圧力を考え、『何トン以上のものを置いちゃいけない』って規制がかかってきた。自分の土地の中でも。だけどそんな規制かかったら、例えば今まで坪100万で売れてたものが売れなくなっちゃう。自分の所が3分の1ほど計画にかかっちゃう人もいて自由に売れる土地じゃなくなっちゃったうえに、3分の1については補償されるけど、残りはだめっていうことになっちゃったんだって」

相撲の番付?

 資材や重機、車が並ぶ建設現場を見て行くと、工事を請け負った会社がズラリと掲げてある看板。「大きく書いてあるのは元請けこっちは下請け。二次、三次と…。相撲番付みたいで、虫メガネじゃないと見えないよ。1つの工事で、これだけの事業者がくっ付くってことだよね。まあ、関連したところには仕事来るけど、おれの所には来ないよ」
 野川沿いの歩道は桜が満開。そこでのんびりと小休止。ふと振り返ると、野川に沿ってずっと遠くまで、工事が続く姿がありありと見えました。

巨大地下トンネル

 地下深くに車道をつくる外環道。地上の工事現場に沿ってゆっくり歩いて行くと、世田谷通りと多摩堤通りが交差する付近に。そこは住宅が多く立ち並んでいます。
 「トンネルの残土や機材を置く場所として、地上が使われています。狛江や調布、まだまだこの先ズーッと続いていくよ」
 道路会社の『外環ニュース』を示しながら玉川支部の会員さんが解説します。――「このデカいマシンでトンネルを掘って、そこに、セグメント(コンクリートのブロック)をグルッと取り付けて、一つの輪っかにする。つなげていけばトンネルが完成。1つの台車で運ぶセグメントは10トン!でも、地下には水脈があって、それをぶった切ったら、そのトンネルは使えなくなる…」「活断層とかあったらどうなるの!」

知らぬ間に

 桜満開の公園でお昼休憩をとり、東名高速の工事現場へ足を伸ばしました。
 そこは工事用の道路と、東名から少し飛び出ている部分が見られます。「あの出っ張りが取り付け道路です。昔からつくられていて今に始まったことじゃないんだよね」
 汗ばむ春の陽ざしの中、町の暮らしや美しい自然とは対象的な巨大工事が気づかぬ間に進む姿が見えました。

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