民商写真 玉川民主商工会 多摩川 街の夜景 ユニバーサルデザイン補助事業 町工場

消費税増税ゴメンだ 定期総会

 6月23日、玉川民商第49回定期総会を行い、会員や来賓など47名が参加。重税政治の転換や若い後継者の思い、運動強化など縦横な議論となりました。

オレたちの生活と税金

 開会あいさつで関会長は、ますます厳しいわれわれ業者をさらに苦境に追い込む消費税の増税。その一方、私たちの知らない所で回されている「税金の使われ方」。これらに目を向け、勉強し、平和で豊かな老後の生活ができるよう政治を変えていこうと呼びかけました。
 この間亡くなられた会員さんに全員で黙とう。つづいて、「地域の産業が活性化するための振興策に」との保坂世田谷区長から寄せられたメッセージが代読されました。

消費税増税ゆるせん!生活費に課税するな!

 世田谷、北沢両民商からは、「年金事務所に相談にいったら150分待ち、もしくは2週間先になる予約を取ってと言われビックリ」と貧しい行政の姿や、「3民商の力合わせ、消費税を許さないたたかいを」との連帯の呼びかけがありました。
 また、石井税理士が消費税についてミニ講座。「どんなものにも、とりわけ生活費にもかかるのが消費税の一番の問題」と告発。国会議員秘書の岡田さん(元事務局員)は、「消費税の問題は国会でも追及してきました。政治を変えたいというみなさんの声が今の野党共闘を大きく支えています」と激励がありました。

運動もっと広げよう

 新年度の方針案について、海老名事務局長がこの1年間のとりくみを報告。署名や消費税の学習を繰り返してきたが、増税を止めるため、さらにミニ班会の徹底や商店会へもよびかけよう、昨年、後継者が生き生きと語った『連続講座』の経験も生かし、支部・班などに結集した民商運動を強めようと説明しました。

商売・仕事つづけたい。後継者も!

 後半は、2つの分散会。参加や会費のことなど、活発な話し合いになりました。
★…資金繰りに困ってます。貸してくれている銀行は、「もうちょっとがんばってみませんか」と言ってくれていますが、これからどうなるのか。息子が「仕事がおもしろい」と夢中になっているので、なんとか続けていきたいです。
★…若い会員は「休日は家族と」という人も多く、参加が難しくなっているかな。
★…「集金率が」と言われますけど、毎日や毎月のお金に困っている会員に「もっと払って」ってなかなか言えないですよ。

 また分散会では、若い後継者が商売・仕事をやりながら感じている思いなどを語ってくれました。

返済悩みつつ、がんばってます
(コーヒー店)…家族のため、お店のために、ほとんど休みなく毎日いっしょうけんめいまじめに働いてきた両親の背中を見て、ここまで育ちました。
母が亡くなり、父はひとりで、コーヒー豆を焙煎、選別、抽出して、お客さまに提供。それを一人でやることはたいへん厳しいため、わたしはお仕事を辞めて、いまは父と二人で、おいしいコーヒーを世に広げて、売上をあげるために毎日必死でがんばっております。
 この不景気の世の中で、お店の売上はなかなか伸びず、日々の生活、お金のやりくりに追われる毎日です。お店と自宅の家賃、借金、税金、仕入の支払いが精一杯で、いま私のお給料が出せない現状です。
 バイトと奨学金を併用して、大学まで両親に卒業させていただきました。でも、この奨学金が、とにかく高い。大学の卒業と同時に、利子をあわせるとおよそ500万円の借金を持ったまま社会人に。高校でも奨学金をお借りしているので、(合わせると)およそ550万円になります。

お客さんを大事に
(バイク自転車修理販売)…親父が50年前ぐらいに開業しまして、それを手伝っています。地元に商店街もあったんですけど、(いまは)商店街と言える感じではなくなって、お年寄りとかも買い物とか大変な思いしてると思います。
 お客さんは、だいたい電話で来ます。いかに気持ち良くお客さんに満足していただけるかなって思って、行けるときにはスグ行って対応するようにしています。
 近所に一戸建てとか増えてきていて、そういうお客さんも来ます。うちから買ってもらえなくても、気持ちよく自転車とか空気入れたりもいろいろやってますけど、そういう方がまた紹介とかしていただいて来てくださるお客様もいます。そういう口コミというのは大事だなってつくづく思います。

 最後に、決算と来期の予算、会計監査、方針案と、新任の若いかたも含めた新役員体制を採決し承認されました。

保坂区長からメッセージ

今年も保坂展人・世田谷区長から温かいメッセージが寄せられ、会場で代読されました。

★★★★★★★★★★★★メッセージ★★★★★★★★★★★★★★

 本日は、玉川民主商工会第49回定期総会のご開催おめでとうございます。また平素より、皆様には大変お世話になり厚く御礼申し上げます。
 現政権は発足以来、年金減額の前倒し・マクロ経済スライドの導入による年金額の引き下げ、本年10月予定の10%への消費税率引き上げなど、生活者にさらなる負担を求める施策を進めています。生活者の購買力が下がる状況の中、街の中小事業者の事業も厳しくなるばかりです。また軽減税率導入による経理事務の負担増や手数料負担が大きいキャッシュレス決済を中小業者に導入を迫ることなど、課題は山積みです。
 今、区内各地の商店街においても、厳しい経営環境の中、個人・家族経営の事業者が廃業により、減りつづけています。特徴あるお店が少なくなり、チェーン店・フランチャイズ店が増え、商店街の個性が失われていく状況です。こうした状況を踏まえて、世田谷区としても小規模企業振興基本法第7条の地方公共団体の責務にのっとり、街の中小業者の皆さまを応援するため、地域の産業が活性化するための振興策にひきつづき取り組んでいきたいと思います。
 最後に、貴会の平素からの相談業務や請願活動など中小業者の生活を守る地道な活動に心より敬意を表するとともに、貴会の益々のご発展を祈念いたしましてメッセージとさせていただきます。

 2019年6月23日
                   世田谷区長 保坂展人

民商へ相談

LINK
Copy Right(C)2015 著作権の表示All rights reserved.