私の商売,コロナ,終息への思い 連続講座
8月30日~9月19日にかけて行われた玉川民商恒例の「中小業者の生きる道」連続講座。今年も感染症予防に注意しながら、『私の商売,コロナ,終息への思い』をテーマに4回にわたって開きました。
★(スナック)…一人でやってたら、いただけるものもいただけなくて、困って商売もやめてたと思います。やっぱり、働いてて生きがいを感じるっていうことも大切だなあ、そして、みなさんのお力も大切だな。みんなの力でわたしたちは生きさせていただいてるし、働かさせていただいてるし、とっても今回は充実した、ある面ではコロナのおかげで自分を見直すっていうこともできたと思います。そうすると不思議と、みなさんに親切にもなれるようになってきてるんですよ。
★(ブティック)…そもそも百貨店でイベントをやる会社をやってたんですが、『緊急事態』で百貨店が全面休業。「安心ももうないんだなあ」「百貨店で働いている子たちの停泊する場所を作らなきゃ」っていう思いもあって、意を決してお店を1軒出したんです。ところが、2回目3回目と『緊急事態』が、終息するどころかどんどんひどくなってって、そのなかで「民商っていうところがあるから行ってみない?」って言われて、門をたたきました。
★(小料理屋)…平成8年にいまのお店を新しくつくりました。だんだん常連さんが増えてきて「おいしかった」「また来るよ」と笑顔で言ってくれることが一番のやりがいになりますね。いまコロナですごい大変なんですけど、民商の力を借りながらがんばっていきたいと思っております。
★(焼き鳥屋)…わたしは焼き鳥屋で最初は従業員で17年間勤務しておりました。それから社長のご厚意で独立させていただきまして、民商のお世話になって10年。今がコロナで一番たいへんな中で、お店は休業しておりますが、再開したらいっしょうけんめいがんばって働きたいと思います。
★(焼き鳥屋)…ずっとお店は開けられる状態じゃなく閉めてるもんですから、早く終息してくれればいいんだけど。なんとか常連のお客さまに助けられて商売つづけられているような状況ですね。なにしろ、がんばってやるしかない。家のローンなんかまだ残ってる。店のほうも家賃払わなきゃいけないんで、協力金でなんとか間に合ってるかな、っていうぐらい。ただ(協力金)来るのが4カ月ぐらいなるからね。そのあいだは、その前に来たもので回している感じ。できれば、1カ月とは言わないけど2カ月ぐらいの間には給付してくれればたいへんありがたいなと思ってるんです。みなさんもどこもたいへんだと思いますけど、お互いがんばってやっていきましょう。
★(家庭料理)…「家庭料理」って勉強もしないでやったんですけども、スナックのときの常連さんとか来ていただいたので、なんとかコツコツとやってたところ、こんな状態になっちゃって。協力金とかそういうので、1人でやってるので、なんとかしのいでいます。でも、これからどうなるのかがとても心配。今までのようにお客さんが来てくれればなんとかやっていけるけども、お客さん自体がけっこう年配の人ばっかりなので、やっぱりみんなの足が遠のいていくんじゃないかなあっていう気がします。80になっても、元気であれば、足腰が丈夫で元気でやっていければいいんだけども、やっぱり不安だらけ。グチを聞いてもらったり勇気をつけてもらったりして、なんとかしのいでいるっていう感じかな。
★(スナック)… 45年スナックをやってます。飲むのが好きなのでやったんですけど、ちょうど時期も良く波に乗って朝5時までいつも満員。それでコロナになって、12,3人使ってたのが、いまはみんないなくなって1人か2人ちょっと手伝いに来るような。今年になって全然仕事してないので、これから「やっていいよ」って言っても朝まではやんないね。こんなに家賃が払えないとか困ったのは初めてなので、どうしようか今迷っているところです。(取引きしている)おしぼり屋さんもお金請求してくる。カラオケ屋さんは、月7万を2万ぐらいまけるだけで「リースだから取る」って取られてます。1回銀行引き落としを止めたら、ハガキで「払ってください」って来ました。「あなたのところは、協力金とかもらってるでしょ」って言うの。
★(カウンターバー)…10席未満の小さなカウンターバーをやっております。水商売はバイト、雇われ、今のお店ふくめて約40年。昔からのお客さまが多いので、今回のコロナの件でも、ずいぶんお気にかけていただいて心配させちゃいました。コロナで、協力金の申請もよくわからず本当に暗い毎日をすごしてたところ、民商を紹介していただきました。とっても助かってます。あまりにもこれだけコロナに引っぱられて、長いので、ほんとうに働けることのありがたみっていうのを実感しました。まだ終息には時間がかかると思うので、気持ちを強くもってがんばりたいと思います。
★(歯科)…体質が弱くて、アナフィラキシーショックって前やったことがあって、「ワクチンはやらない」って言ったら、患者さんが「そんな医療従事者のくせにやらなくて…」っていう人が出てきたんですね。もう一人の先生がいるんで、その先生がおもに診てる感じです。ワクチンやってない者を悪者あつかいするっていう世の中のその風潮に、すごいイヤ。でも商売変えるわけいかないし、本当に濃厚に患者さんと近づいて接触するので、フェイスシールドやマスクしますけど、みんなこわがるしイヤがるし。助手で、1回目やってものすごく具合悪くなったり熱が出たりして2回目やめた人が2人います。わたしみたいな体質が心配でやらないっていう人も3人ぐらいいる。ワクチンがあたりまえになって、『ワクチン・パスポート』できたら、どこにでも買い物できなくなっちゃうますよ。
★(水道工事)…品物の値段が上がったり、今までだったら簡単に手に入った品物が急に「1カ月先になるよ」なんていうふうに言われたり、「コロナの影響」っていうのが、意外なところからずいぶんおくれてやってくるっていう感じがしています。これからも自分が経験していないような思いがけない変化というのがあるのかもしれないなあと思って、とても心配をしております。支援金ですとか、勉強して積極的に利用していくっていうこともお店を経営していくうえで大事なんだろうなあと思いますが、つい目先のいそがしさにかまけて、おっくうになってしまって、「もっとこういうの利用しなさい」と注意されております。コロナに負けずがんばっていきたいと思います。