民商写真 玉川民主商工会 多摩川 街の夜景 ユニバーサルデザイン補助事業 町工場

世田谷区の国民健康保険料の計算方法

「国民健康保険料が払えない…」というご相談が増えています。
東商連共済会のデータによれば、世田谷区では、約30%の人が国保料を滞納しています。
そもそも国保料とは、どのように決まるのでしょうか。
国保料の計算方法について、見てみましょう。

もう払えん!国保料

世田谷区の国民健康保険料は、均等割所得割の合計で決まります。

①均等割の計算 (2023年4月現在)
 加入者一人につき、年間60100円です。
 40歳~64歳までの方は、76300円です。

令和5年度の国保料

②所得割の計算
 総所得金額-43万円×9.59%
 40歳以上の方は、
 総所得金額-43万円×11.89%

①と②の合計が、その年の国民健康保険料となります。

国保は、年齢によっても保険料が変わります。40歳以上の方は、介護分も含まれるので高くなります。

均等割とは

①の均等割は、加入者数に応じてかかる仕組みになっています。
夫・妻・子どもの3人が加入すれば、3人分の均等割がかかります。
所得が0の人にもかかる過酷な仕組みです。

所得割とは

②の所得割は、おおざっぱに言うと、総所得の約1割ということで、こちらも非常に重い負担です。
なぜなら、『総所得』とは、社会保険料控除や配偶者控除など、各種控除を引く前の数字だからです。
つまり、国保料は、43万の(住民税の)基礎控除を除いて、まったく控除のない税金なのです。しかも、税率は約10%で固定です。
(所得税の場合は、各種控除+累進課税。所得の低い人は5%の負担です。)

家族3人、所得200万だと…

 例、自営業、夫(45歳)と妻(43歳)とこども1人の三人家族
   総所得は200万円。

 ・均等割  76300×2+60100=212700円
 ・所得割  (2000000-430000)×11.89%=186673円

         合計 399373円です。

もう払えん!国保料  許せん!取り立て競争に報奨金

 所得200万円といえば、家族3人が生活していくのには難しい所得です。その中から、約40万円もの国保料を払わなければなりません。
これでは「払いたくても、払えない…」人が増えるのは当然です。

 払えない国保料については、減免や分納の申請をしましょう。
コロナ禍で、減免申請するよう自治体も申請用紙を配っています。ぜひ活用しましょう。

 また、国や都道府県は、自治体や委託に毎年数億円もの“報奨金”を付け、徴収“取り立て”競争を進め、支払えないしくみで苦しむ人を追い詰めるしくみをつくっています。許せません!
(東京都)国民健康保険『第4表の3』…特別調整交付金(第2号)

 国保料がここまで高くなってしまったのは、国の国庫負担金が少なくなってしまったからです。
お金がないから病院にいけない、そんな世の中は、やはりおかしい。みんなで声をあげていきましょう。

民商へ相談

LINK
Copy Right(C)2015 著作権の表示All rights reserved.